IPアドレスのイメージ

IPアドレスとは?

コンピュータ同士の通信イメージ

サーバ、ルータ、パソコンなどのコンピュータ機器は、
それぞれ通信する際、識別するためにIPアドレスを持っています。

IPアドレス(Internet Protocal Adress)とは、IPと呼ばれるプロトコルを使うネットワークにおいて、各コンピュータを識別するために、コンピュータへ付与する番号の列です。コンピュータには、それぞれ異なるIPアドレスを与えて、各コンピュータを特定したり、通信相手として指定したりします。IPアドレスにはIPv4とIPv6の2種類が存在しIPv4は古くから利用されてきたものでありIPアドレスと言えば一般的にはこちらを示します。IPv4の記述の仕方は「192.168.143.41」の用に十進法で4つの数値の列で表記します。ここでは、一般的にIPv4を用いた通信方法を説明するとともにIPv6との違いや、専門的な内容であるIPアドレスのクラス、サブネットマスク、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスの違いなどを詳しく解説します。

TCP/IPとの関連性

TCP/IPとは、インターネットを含む多くのコンピュータネットワークにおいて、世界標準的に利用されている通信プロトコルのことです。TCP/IPではIPアドレスを用いてクライアントとホストを接続をしインターネット通信を確立させます。

TCP/IP階層別の名称とプロトコル

名称 規格(プロトコル) コンピュータ上の処理 利用例
4層 アプリケーション層 HTTPS,SMTP,POP3,FTPなど 通信アプリケーション、プログラム処理 www,メール
3層 トランスポート層 TCP,UDPなど OS TCP・UDP
2層 インターネット層 IP,ICMPなど OS IP
1層 ネットワーク
インターフェイス層
PPP,Ethernet,ARP,RARPなど デバイス、ドライバ、NIC Ethernet、
光ファイバ、ケーブル

TCP/IPプロトコル通信を図解で解説

TCP/IPは4層に分かれた通信方法を定義しています。次のページではパソコンでWebサイトを閲覧する際に起こる通信の流れに沿ってTCP/IP各階層の説明します。

グローバルIPアドレス(パブリックIPアドレス)と
ローカルIPアドレス(プライベートIPアドレス)の違い

IPアドレスの種類は「グローバルIPアドレス」と「ローカルIPアドレス」に分けられます。下の図は右側がインターネットに公開されるサーバや機器が存在するシステムで、左側がインターネットには公開しない会社内部で利用するネットワークシステムを分けた例です。グローバルIPアドレスは、下の図では右側のインターネットに接続するシステムが構築されているエリアになり、公開するサーバや機器に固有の番号が必ず割り当てられます。そして、インターネット上におけるすべての通信は相手先のIPアドレスが指定されることで行われます。ドメインとの関連性でも触れた内容ですが、人がインターネットを利用する場合はインターネットに接続しているサーバや機器の固有の番号であるIPアドレスを全て覚えるのではなく、より人間が覚えやすい「名前」で指定できる仕組みがあります。それがDNS(Domain Name System)の役割です。DNSはインターネット上でドメイン名(ドメインネーム)を管理・運用するために開発されたシステムです。例えばホームページを公開するときはレンタルサーバを契約するとともにドメインと取得しIPアドレスの情報が付与されてきます。これが公開サーバに割り振られたグローバルIPアドレスです。 ローカルIPアドレスは、下の図では左側のインターネットに接続をしないシステムが構築されているエリアになり、企業内部のネットワークで利用される機器に固有の番号が割り振られて利用します。これをLAN(ローカルエリアネットワーク)とも呼ばれます。例えば社内のファイルサーバや個人情報、顧客情報など企業の機密情報はインターネット上に公開はできませんので、社内のネットワークの中で運用する必要があります。ローカルIPアドレスが割り振られているPC(パソコン)はインターネット接続をする際に社内のネットワークからIP変換ルータを経由し出ていきます。IP変換ルータにはグローバルIPアドレスが付与されているため、社内ネットワークに繋がれたPCから社外のWebサイトを閲覧する際は、IP変換ルータに付与されたグローバルIPアドレスを用いて相手先のグローバルIPアドレスと通信を行います。

グローバルIPアドレスとローカルIPアドレス

右側の公開システムのWebサーバにはグローバルIPアドレスが付与されており、それぞれ3つのサイトを公開し運用している例です。サイトごとにIPアドレスに振り分け別々のサイトにアクセスができるようになっています。
左側の社内システムは接続している機器にそれぞれ異なるIPアドレスが付与されており重複しておりません。これによりローカルエリアネットワーク内で個々の機器が通信できるようになっております。また、ローカルエリアネットワークで接続されたPCがインターネット接続をする際はIP変換ルータを経由しIP変換ルータに付与されたグローバルIPアドレスを利用し外部との通信を行います。

グローバルIPアドレス(パブリックIPアドレス)

グローバルIPアドレスとはインターネットに接続できるIPアドレスです。利用例は企業であれば会社が運営しているWebサイトなど社内限定ではなく外部の不特定ユーザも閲覧できる環境です。次の「IPアドレスのIPv4とIPv6の違い」でも触れる内容ですがIPv4のアドレス枯渇問題にも記載しましたがインターネット接続ができるコンピュータ機器に付与されているIPアドレス種類が足りなく枯渇しております。従って現状グローバルIPアドレスが付与されているサーバや機器は希少となるでしょう。

グローバルIPアドレスがWebサイトで利用されている例

図はインターネットに接続されている各企業が運用しているWebサイトを例にした図です。
グローバルIPアドレスとドメインが連動しているため人は認識しやすいドメイン名を入力をしWebサイトを閲覧します。

ローカルIPアドレス(プライベートIPアドレス)

ローカルIPアドレスはプライベートIPアドレスとも言われます。役割は会社組織内や家庭内などの内部ネットワークで利用されます。例えば企業内ネットワークで自社と他社でプライベートIPアドレスが重複しても問題なく、組織内のネットワークで繋がれたコンピュータ機器同士が重複しなければ問題ありません。 従って同一のネットワーク内で重複せずにコンピュータが識別できれば良いことになります。プライベートIPアドレスは上記で記載している「IPアドレスのクラス」分布の「クラスA」「クラスB」「クラスC」で特定の範囲として扱われます。

ローカルIPアドレスを社内のホストに割り振られている例

図は各会社のローカルエリアネットワークにクラスBのIPアドレスを割り当てた例です。
ローカルIPアドレスは他社と重複をしても問題ありません。しかし、同一ネットワーク内で同じIPアドレスを利用することが出来ません。
従ってローカルネットワーク内でホスト同士が同じIPアドレスでなければ問題なく通信ができます。

グローバルIPアドレスとドメインの関連性

レジストリの階層構造

IPアドレスとドメインの対応表を管理しているのはレジストリです。レジストラはユーザが希望しているドメインが空いているかをレジストリに確認をしユーザに提供しています。ユーザがレジストラを選択する例はレンタルサーバを契約した際にホームページ開設のためのドメイン申請をするときにサービスで利用します。

グローバルIPアドレスはインターネット上でホストに割り当てられている番号で識別しています。しかし、人間の場合は名前で識別できると便利です。そこで、IPアドレスの対応を一つの表にまとめておき、相手を指定するときは表で名前に対応するIPアドレスを調べることをすれば人間がIPアドレスを覚える必要がなくなります。もし、新しいホストが接続したり、接続しているホストIPアドレスが変わった場合にも表を更新すれば、名前とIPアドレスが連動したままとなり違うホストになっても人間は以前覚えていた同じ名前でアクセスが出来、同じホームページを見ることが出来ます。
グローバルIPアドレスはインターネット全体で共有されているため、どのホストがどのIPアドレスを使っているかという情報を、インターネット全体で統一的に管理する必要があります。そのため、IPアドレスと名前を管理している表は互いに重複しないように1つの組織が一元管理してきました。これをレジストリと呼び、現在国内で管理している団体すなわちJPドメインを管理している団体は「株式会社日本レジストリサービス(JPRS)」で2002年4月にJPドメイン名の登録と管理業務を移管され今も行っています。

DNSとレジストリの関連性

DNSとは、「Domain Name System」(ドメイン・ネーム・システム)の略称で、ドメイン名の導入を前提として開発されたシステムです。DNSはドメイン名とIPアドレスの対応を管理し、利用者からの要求に応じてドメイン名に対応するIPアドレスを探し出します。これを「名前解決」といいます。
ドメインとIPアドレスの重複しないようにする一元管理のレジストリは分散して管理をする必要があります。主に分けられる目安はドメインの1階層目に当たる「.jp」「.com」「.net」などの部分でTLD(Top Level Domain)と呼び、IPアドレスやドメインのインターネット資源を全世界的に管理しているのは「ICANN」という組織です。国内はJPドメインで国内のWebサービスなどは「.jp」で国内企業サイトは「co.jp」が該当し管理をしている企業は「JPRS」です。
このようにDNSはレジストリによってIPアドレスと名前を一元管理されインターネットでドメインを入力するとホームページが見れる仕組みを確立しています。

ドメインネームの説明

IPアドレスの調べ方

IPアドレスの調べ方はグローバルIPアドレスとローカルIPアドレスを調べる方法があります。調べ方はコマンドを使った方法とWebサービスなどのツールを利用した方法があります。詳しくは次のページを御覧ください。

IPアドレスのIPv4とIPv6の違い

IPv4とIPv6

IPv4は番号の割当数が2011年2月に枯渇しているため、
組み合わせ数が多いIPv6を併用し移行している。

現在の通信技術はIPv4を利用したインターネット接続が確立していますが、IPv4はアドレスの枯渇問題が解決できない状態です。IPv4が約43億種類あるのですがインターネット利用者の増加やサーバや機器が増加し各組織や通信業者に割り振られるグローバルIPアドレスが残り少なくなっていることが現状です。この状況の中でグローバルIPアドレスを共用しアドレス変換技術により提唱されアドレス不足が一時期に解消されましたが2015年頃には全世界で枯渇してしましました。現在は未使用のグローバルIPアドレスを回収し何とかやりくりしている状態です。この先のインターネットの未来はIPv6へ移行すると言われていますが、現在のIPv4のインターネットとは全く別なものになることもあり対応しているサーバや機器が多く普及していないため、移行がまだ進んでいません。現在は国内大手通信業者や世界的に有名な大手通信業者や大規模インターネットサービスを提供している大企業が移行を行っていますが、国内の一般的な企業までは普及していない状態です。

IPv4とIPv6の違いを比較

IPv4 IPv6
アドレスの範囲 32ビット 128ビット
アドレスの個数 約43億
(2の32乗)
約340潤(3.4億 × 1,000兆 × 1,000兆)
(2の128乗)
アドレスの表記方法 10進数 16進数
アドレスの設定方法 手動設定
DHCPによる自動取得
手動設定
DHCPによる自動取得
ステートアドレス自動設定
暗号化機能 オプションで装備 標準装備
記述例 192.168.143.41 0000:0000:0000:0000:0000:ffff:c0a8:8f29
先頭の0省略(::ffff:c0a8:8f29)
連続0の省略(0:0:0:0:0:ffff:c0a8:8f29)

IPv6は大量の種類があり枯渇することがないと言われています。またIPv6は通信方式がIPoEになるためネットワークの高速化が期待でき、通信業者よりIPv6を利用したサービスが提供されています。IPoE(IP over Ethernet)とは企業内LANと同じやり方で直接インターネットに接続する方法です。ちなみにIPv4のPPPoEは電話回線の通信方式でイーサーネット通信をすることからインターネットに接続をする際に数回認証されるためIPoEよりかは低速になりがちです。

IPアドレスとMACアドレスの違い

IPアドレスはホストやクライアントマシンに割り当てられたアドレスで設定をすることにより変動できるものです。従ってIPアドレス同士の通信が可能となり、私たちはパソコンやスマートフォンでインターネットを通じてサーバやルータなどと通信をしWebサイトなどを閲覧できるようになります。しかしMACアドレスはシステム内の隣接した機器同士、すなわちノード同士の通信で利用されるものです。MACアドレスとは物理IPアドレスとも呼ばれ、サーバやネットワーク機器などについている番号のことを示します。従って唯一の番号の為、機器特有のアドレスの役割をします。OSI参照モデルでは「データリンク層(L2)」でMACアドレスによるイーサネット接続で利用されます。

IPアドレスとMACアドレス

IPアドレスの範囲で指定されるクラスと
サブネットマスクの計算方法

IPアドレスに関連する専門用語は色々な言葉が存在します。例えば、IPアドレスをグルーピングするクラスや、ネットワークの数を示すネットワーク部とサーバや機器を示すホスト部、ネットワークアドレスを算出するためのネットマスク、ローカルネットワークを分割するためのサブネットマスクなどが存在し、言葉と意味を理解していなければIPアドレスに関係する各役割を把握することは困難です。それぞれの専門用語に関する説明を見ていきましょう。

IPアドレスのクラス

クラスとは?

IPアドレスのクラス

数値は先頭ビットの値でIPアドレスの範囲は以下となる。
 00000000.00000000.00000000.00000000〜
01111111.11111111.11111111.11111111

IPアドレスには、クラスという考え方があります。IPアドレスは数字の羅列ですが桁数があります。インターネットでパソコンやサーバなどのいわゆるホストがつながるために振り分けられるのですが、その数字のなかにはホストに該当する部分と、ネットワークに該当する部分があります。ホストに割り当てられるIPアドレスの桁数が大きいということは、ネットワーク内に多くのホストが存在することになりますから、ネットワーク全体としては規模が大きいことになります。このようにクラスというのはネットワークの規模によって利用できるIPアドレスを振り分ける考え方のことです。

IPアドレスのクラスは2進法で表現した時にクラスA〜Eに分類され割り当てられる

IPアドレスは32桁の2進数0と1での組合せでできている32ビットの数字になります。これを8ビットずつに1組として、4組に分けます。さらに、各組の数字を10進数で表現します。
例えば、192.168.143.41というIPアドレス以下のようになります。

IPアドレスの二進数と十進数表記の例

2進法で表現した場合の最初の何桁までネットワーク部分に割り当て、残りの何桁をホスト部分の割り当てるかによって、ネットワークの規模が変わってくるわけですが、これらが主な利用用途によってクラスA~Eに分類されます。詳細は以下の表をご参照ください。

クラス アドレスの範囲 先頭ビットの値と規定 主な利用用途とホスト数
クラスA 0.0.0.0 -
127.255.255.255
ネットワークアドレス長は8ビット、ホストアドレス長は24ビット。
RFC 791で規定。(0-で始まる)
グローバルIPアドレス
大規模ローカルエリアネットワーク
約1,677万台
クラスB 128.0.0.0 -
191.255.255.255
TCP,ネットワークアドレス長は16ビット、ホストアドレス長も16ビット。
RFC 791で規定。(10-で始まる)
グローバルIPアドレス
中規模ローカルエリアネットワーク
約65,000台
クラスC 192.0.0.0 -
223.255.255.255
ネットワークアドレス長は24ビット、ホストアドレス長は8ビット。
RFC 791で規定。(110-で始まる)
グローバルIPアドレス
小規模ローカルエリアネットワーク
254台
クラスD 224.0.0.0 -
239.255.255.255
IPマルチキャスト専用。
RFC 1112で規定。(1110-で始まる)
ケーブルテレビのIP放送など
クラスE 240.0.0.0 -
255.255.255.255
将来の使用のために予約されている。
RFC 1112で規定。(1111-で始まる)
研究用途

ネットワーク部とホスト部

クラスAの場合を例にするとネットワーク部分に最初の8ビットを割り振っている為ネットワーク数は最初の1ビットが0から127までの最大128になります。ホスト部分はその後の24ビットになる為ホスト数は約1,670万台になります。つまり非常に多くのホストをかかえられる大規模なネットワークということになります。各クラスの詳細については以下をご参照ください。

ネットワーク部とホスト部

クラスによって区切られる数値が異なり、ホスト数が多いクラスAが大規模なシステム構成で用いられ、ホスト数が少ないクラスCが小規模ネットワーク構成で用いられます。

ネットマスクとサブネットマスク

ネットマスク

IPアドレスのネットワーク部を1にしたビット列をネットマスクといいます。このネットマスクとIPアドレスでAND演算を行うとネットワークアドレスを呼び出せます。ちなみにホスト部を0にしたIPアドレスをネットワークアドレスと呼びネットワークそのものを示します。

ネットマスク計算方法

図のようにクラスCのネットマスクは始めから24ビットが「1」となり残りの8ビットが「0」となります。

サブネットマスクの計算方法

サブネット化の例

図は社内のネットワークを4つに分けた例です。A〜Dに分けそれぞれのゾーンでIPアドレスが取得できる範囲を限定しました。真ん中のルータのサブネットマスクはサブネット化をする際のIPアドレスです。

IPアドレスを、ネットワーク部分とホスト部分に識別するための数値のことをサブネットマスクと言います。サブネットとは、ネットワークをさらに分割して複数の小さなネットワークにすることです。マスクは、ご存知のように顔を覆い隠したりするために使われるものと同じ意味です。IPアドレスとサブネットマスクを組み合わせて使うことで、ネットワークの範囲を指定することができます。

サブネット化はネットワーク障害を特定する目的で
分割する

大規模システムの場合はホスト数が数十から数百になるものもあります。その際にシステムのネットワークを分割していなければどの機器で障害が発生したか特定しにくくなります。サブネットマスクでネットワーク部を分割することにより障害が発生した際にどの範囲で起こったのかを特定し切り分けることが出来ます。例えば「社内の通信環境(ローカルエリアネットワーク)」の図がパソコンではなくすべてサーバや機器のホストだとしましょう。192.168.1.196のアドレスにつながらないとなった場合、Dエリアで障害が発生しどこかのホストとその周辺などの関連機器で不具合があることが容易に発見できます。

サブネットとは?

サブネットとは、ネットワークを細分化することです。巨大なネットワークの中に細分化された小さいネットワークが存在することで、不要なネットワーク経路(ルータやスイッチなどのネットワーク機器)を通る事なく、効率的に目的の機器同士の通信が可能となり、短い距離で宛先に到達できます。サブネットを用いたネットワークのことをサブネット化されたネットワークと呼びます。サブネット化するにはサブネットマスクを用いてIPアドレスを分割し、分割されたIPアドレスは4つの数値の後に/(スラッシュ)と区切られたネットワークの数値が記載されます。

サブネット化されたIPアドレス

サブネット化とサブネットマスクの関連性

会社内に巨大なネットワークが存在する場合に、複数の小さなネットワークに分けることを行います。主に業務担当範囲にあたる部署単位やフロア単位でネットワークを区切り、会社全体に一斉送信や一斉配信などが生じてしまい不要な通信を避けネットワークにかかる負荷を分散させることが目的です。これをサブネット化と言います。サブネット化はIPアドレスのネットワーク部を延ばしホスト部の範囲を短くすることで実現できます。一斉配信の例はブロードキャストと呼ばれ、メールの送受信やWebサイト閲覧など比較的データ量の少ないもので利用し、サブネット化をしたマルチキャストでは映像や音声などリアルタイムでかつデータ量の多い通信に使われるリモート会議などで行われます。ちなみに1対1の通信はユニキャストと言います。
サブネットマスクとはサブネット化したときのネットマスクことを示し、ネットワーク部を延ばしたときに生じる部分のことです。一般的にはネットマスクとサブネットマスクは区別なく使われており、サブネットマスクは左端から1つ以上の「1」が連続している必要があります。

図のサブネット部は2ビットのため「00」「01」「10」「11」と4種類あるため4つに区切ることも出来ますが、ビット数を増やせばサブネットも増加させることが出来ます。参考までに計算ツールをご紹介しますので詳しくは「IPアドレス計算(サブネット分割)」をご覧ください。サブネットマスクの分割表は「IPv4 ネットマスク 早見表」を御覧ください

サブネット数の算出表

ホスト部を消費するビット数 2の乗数 サブネット最大数
1ビット 21 2
2ビット 22 4
3ビット 23 8
4ビット 24 16
5ビット 25 32
6ビット 26 64
7ビット 27 128

プレフィックスとは?

プレフィックス表記とはIPアドレスのネットワークを分割するためにIPアドレスの最後に「/(スラッシュ)」で表記される部分のことです。下図のIPアドレスをサブネットマスクで分割した例を見ていくと、192.168.1.0のネットワークアドレスを4分割しているので、192.168.1.0/4と表記されます。/4は分割しているサブネットマスクを示すため、正確に記述をすると192.1681.0/240.0.0.0となりますが、/4と記述しているのは省略形で一般的にはこちらを使用します。

プレフィックス表記

IPアドレスのプレフィックス表記

IPアドレスの変更や設定方法

IPアドレスの設定方法

MacOSでWi-Fi接続をしている例で、IPv4、IPv6ともに自動取得をし割り当てています。DHCPサーバとは、インターネットなどのIPネットワークに一時的に接続する機器に、IPアドレスなど必要な情報を自動的に発行するものです。

IPアドレスの設定方法は自動取得と手動で設定する2つの方法に分かれます。自動取得はパソコンやスマートフォンをインターネット接続するために、私たちが常日頃あまり意識をせずとも自動的に設定しインターネットに接続をし利用している方法です。一方で手動設定は会社の社内ネットワークや特定のサーバへアクセスをするなど、限られた人だけが接続できるようにするためセキュリティ対策をするために行われる方法です。

IPアドレスを設定する目的

パソコンにIPアドレスが付与されている理由は、同一ネットワーク内で各パソコンにそれぞれ違う個別のアドレスが必要だからです。IPアドレスが被ってしまうと、どのパソコンが接続しているかルータ認識しなく通信ができなくなるためです。従ってIPアドレスを自動取得する場合はルータが同一ネットワーク内で使用していないIPアドレスを自動で振りわける機能があります。詳しくは以下をご覧ください。

IPアドレスの自動取得

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の利用

コンピュータがネットワークに接続すると必要なネットワーク設定情報を自動的に配布する仕組みがあります。この仕組みをDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)と言います。
パソコンにはDHCPクライアント機能が搭載され、ネットワーク上のDHCPサーバにはIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスなどがあり、コンピュータをネットワークに接続するのに必要な情報は、ほぼカバーされています。なお、小規模オフィスや家庭のネットワークは、DHCPサーバを用意しなくともルータにデフォルトで搭載されているため、DHCPサーバは不要でネットワークに接続できる環境が容易に揃います。

169.254.0.0~169.254.255.255のIPアドレスについて

「169.254.0.0~169.254.255.255」のIPアドレスは、リンクローカルアドレスと呼ばれます。特殊なIPアドレスの一種で、自ら接続しているネットワーク領域のみ通信が可能なアドレスのことです。ローカルIPアドレスの自動振り分けはDHCPサーバでIPアドレスの管理や割当を行いますが、リンクローカルアドレスの振り分け方法は異なります。ローカルネットワーク内で他のホストで利用されていないIPアドレスを自動的に振り分けて、利用されていなければそのIPアドレスを利用する方法がリンクローカルアドレスです。主な利用用途は、DHCPサーバが存在しない小規模なネットワークの場合にAPIA(Automatic Private IP Addressing:IPアドレス自己割り当て)と呼ばれる方法で、ネットワーク内のコンピュータに割当を行う方法で利用されます。

企業の場合は情報システム部門などのネットワーク管理者がIPアドレスを管理している

固定IPアドレスの払い出し

固定IPとは、ルータで指定パソコンのIPアドレスを固定し、その指定したIPアドレスをパソコンに払い出すものです。よくある利用例はローカルエリアネットワークのケーブル(イーサーネット接続)でオフィス内でデスクトップパソコンやノートパソコンでケーブルに接続をしネットワークに接続します。
企業のローカルエリアネットワークは、社内のファイルサーバや開発環境やテスト環境をIPアドレスでアクセス制限をし外部からのアクセスを遮断することによって社内環境のセキュリティ対策を行い標的型攻撃や情報漏えいなどの事故を防止します。

システム監視との関連性

アイティーエムの主軸サービスであるMSP事業のシステム運用監視サービス(MSL)は、サーバやネットワーク機器の監視やシステム全体の運用・監視など、24時間365日体制で統合的にお客さまのシステム環境をサポートするサービスです。システム監視ルートは、パブリッククラウド環境の場合にはインターネット経由で、オンプレミス環境の場合には専用線(L2回線)やインターネットVPNでというように、お客さまご利用のシステム環境に合わせて、対応いたします。

当社のインターネット接続で用いる監視回線パックメニュー

パブリッククラウド環境で構成されているシステムは一般的に利用されているブロードバンド回線によるインターネット接続が可能です。しかしパブリッククラウドのシステムは監視対象に「グローバルIPアドレス」が「付与されているか」「付与されていないか」により監視回線が変わります。詳しくは以下を見ていきましょう。

監視回線パックメニュー

パック名 接続形態 内容
GlobalAgent-Line パブリッククラウド接続 インターネット回線経由にて
暗号化通信による監視となります
※ リモートオペレーション不可※1
GlobalProxy-Line パブリッククラウド接続 インターネット回線経由にて
暗号化通信による監視となります。
Proxyサーバ構築/管理費を
含みます。※2
※ リモートオペレーション可
  • ※1:GlobalAgent-Lineで監視を行う場合、監視対象にグローバルIPの付与が必要となります。
    監視対象にグローバルIPアドレスが付与されていないノードがある場合、またはリモートオペレーション対応(障害1次対応/二次対応)が
    必要な場合にはGlobalProxy-Lineの契約が必要となります。
  • ※2:Proxyサーバのリソース利用料金はお客様負担となります。

パブリッククラウド接続(GlobalAgent-Line)

インターネット接続による暗号化通信で監視を行います。お客さまのシステム環境の監視対象に「グローバルIPアドレスが付与されている場合」はこちらの監視回線をご利用になられます。

GlobalAgent-Lineのイメージ図

GlobalAgent-Lineで接続をする例です。「エージェント方式」で対象となるシステムのサーバや機器に当社監視センターが接続をし監視を行います。

パブリッククラウド接続(GlobalProxy-Line)

インターネット接続による暗号化通信で監視を行います。お客さまのシステム環境の監視対象に「グローバルIPアドレスが付与されていない場合」はこちらの監視回線をご利用頂くことになります。「GlobalAgent-Line」との違いは、代理のサーバ(Proxyサーバ)をお客さまのシステム環境に構築しProxyサーバ経由で監視を行います。

GlobalProxy-Lineのイメージ図

インターネットに接続されているサーバA〜Dを監視する例です。監視対象のサーバA〜DにはグローバルIPアドレスが付与されていないため「Proxyサーバ」が必要になり
裏側から接続をし監視を行います。Proxyサーバ経由で監視を行うため「プロキシ方式」と呼ばれます。

オンプレミス環境やデータセンターやプライベートクラウド環境で利用する監視回線

企業のセキュリティポリシー上インターネット接続ができないシステム環境の監視には閉域網で接続する監視回線があります。企業の機密情報や顧客の個人情報などセンシティブなデータを取り扱う場合はオンプレミス環境やデータセンターやプライベートクラウド環境を利用しシステム環境が構成されている場合があります。当社では、そのようなシステム環境の監視に対して閉域網を提供しております。詳しくは下のボタンより次のページで詳細をご覧ください。

監視項目との関連性

当社の監視項目は類似した項目をグルーピングし分類しています。監視項目には対象となる機器やサーバに対して通信を行うため、IPアドレスを利用し設定することも行います。それに伴い対象となるサーバや機器が正常に動作しているか確認をする「死活監視」や、インターネット経由で対象となるWebサイトやWebアプリケーションを監視し正常に動作しているか確認をする「Global外形監視」などリモート(遠隔)で監視を行うために、IPアドレスを用いて対象となるサーバや機器に対して通信を確立させます。その他の監視項目に沿った監視グループの詳細は次のページをご覧ください。

システム運用監視サービス

アイティーエムのシステム運用監視サービス(MSL)は上記のように、様々な環境に適応した監視回線でお客様のシステムを監視します。24時間365日体制のカスタマーエンジニアにより、通知アラートを迅速にキャッチし、システムの状況を正確に確認いたします。日々のシステム運用はもちろんのこと、障害発生時の対応においても、効率よくオペレーションが行える監視サービスを実現しています。特に自社のオンプレミス環境に構築されたシステムを監視してほしい、開発エンジニアやアプリケーションエンジニアを本業に専念させたい、クラウド環境に構築したシステムの不具合や障害に備えてユーザが安心して利用できるサービスを提供したい、というニーズには最適なサービスです。

システム運用監視パッケージ

アイティーエムのシステム運用監視サービス(MSL)の一つに、サーバの特徴に応じた運用監視パッケージが存在します。ITシステムを用いた情報システムの大きな課題の一つに、24時間稼働するシステムを安定的に稼働させるための維持管理や昼夜問わず突然発生する障害対応、また切り分けを行いつつ早期回復のための回復作業に多くの人的リソースを費やしていることが挙げられます。特に働き方改革やリモートワークが企業内で推進される中、中小企業様においても特に、24時間365日の体制維持や人的リソースの確保、データセンターやサーバルームへの急な駆け付け、本業への回帰など様々な難題を乗り越えなければなりません。中小企業様のシステム規模でも導入しやすく、エンジニア不足を補うとともに、本業に回帰・集中しながら安定稼動を図れるサーバの特徴に応じた運用監視サービスです。

関連サービス

システム運用監視サービス

Management Service Library(MSL)

当社の中核サービスであるMSP事業のシステム運用監視サービス(MSL)は、サーバやネットワーク機器の監視やシステム全体の運用・監視など、24時間365日体制で統合的にお客さまのシステム環境をサポートするサービスです。ハイブリッド環境でシステムを運用されているお客さまや、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど、お客さまご利用のシステム環境に合わせて、監視サービスのみのご提供から運用サポートを含めたフルマネージドサービスまで、お客さまのご要望に応じて、ご選択いただけます。

システム運用監視パッケージ

Managed Live

メニューや設定項目をパッケージ化することで、ITシステムや運用監視に不慣れな企業様においても導入時及び導入後の負荷を大幅に低減するとともに、費用対効果の高い価格を実現しました。

利用例(お客様の課題)

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